nVIDIA 3D Vision & SAMSUNG 2233RZ SyncMaster レビュー

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ETC Review

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このレビューではnVIDIAより発売されたフルHD立体視キット「3D Vision」とそれに対応する3Dディスプレイの「SAMSUNG 2233RZ SyncMaster」(以下2233RZ)をご紹介していきます
また、前回ご紹介したrealD方式の「三菱WD-73735」との比較も合わせて行っていきます。


1. 内容物

「3D Vision」に付属されるものは以下のとおりです。

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・3Dグラス
・グラス用ノーズピース x 2
・グラス用ポーチ & クリーニングクロス
・赤外線(IR)エミッタ
・USBケーブル(USB - miniUSB)x2(1.8m, 3m)
・ソフトウェアインストールCD
・デモDVD
・ペーパーガイド x 4

3D Visionの3Dグラスはシャッター式で、USB充電、赤外線でシャッターの同期をとっています。赤外線同期以外はRealDと同様です。

3dvision3.JPG

RealDのものは同期ユニットが精密で取り扱いを慎重に行わないといけませんでしたが、3D Visionは赤外線の同期ユニットを搭載しているのでRealDよりは手軽に扱えます。造形はnVIDIA製グラフィックカードと同様のカラーリングと流線形のフォルムでCoolです。

3dvision4.JPG

受信機、電源スイッチ、充電用のminiUSBポートは本体左側にまとめられています。
また、RealDのグラスはそれ単体で3D機能(グラスのシャッター)のON/OFFができましたが、3D Visionのグラスは後述のエミッターと同期して3D機能(シャッター)が動作する仕組みになっています。

「WD-73735」ではテレビと3Dグラスで直接同期が行われますが、3D Visionではエミッタを介して赤外線による同期が行われます。

3dvision5.JPG

エミッタには3D機能のON/OFFスイッチ、視差調節ダイヤル、miniUSBポートとDLPディスプレイ接続ポートが備えられています。このエミッタのON/OFFと3Dグラスの3D機能のON/OFFが同期するようになっています。

RealDの3Dグラスではスイッチの切り忘れで無駄にバッテリーを消費してしまうようなことが度々ありましたが、3D Visionではその心配はなさそうです。

2. システム要件

詳しいシステム要件はこちらをご覧ください。   ※3D VisionはnVIDIAの上位のグラフィックカードでしか動作しないのでご注意を。

今回こちらで使用したマシン及びスペックは以下のとおりです。
[DELL Alienware]
OS : Windows 7 Professional 64bit
CPU : Core i7 920 2.67GHz
RAM : 12GB
Graphic : GeForce GTX 260 x2

3. セットアップ

付属のROMからは3D Vision専用のグラフィックドライバ及びStereoscopic 3D Video Player(3D動画再生)とStereoscopic 3D Viewer(3D画像閲覧)の二つのソフトウェアがインストールできます。

セットアップは付属のペーパーマニュアルを参照しながら進めていけば特に難しいことはありません。
ドライバインストール後は、NVIDIAコントロールパネルからステレオスコピック3Dについての設定が行えるようになります。初期設定では"アナグリフ用(赤/青)"に設定されているので、それを"SAMSUNG 3D 120hz LCD"に変更して実際に3D映像を見ながら視差の調節を行いましょう。

3dvision7.jpg

もしうまくいかない場合は以下の点を確認してください。

[ドライバのインストール]
既存のグラフィックドライバを完全に削除した上で、3D Visionのグラフィックドライバをインストールしましょう。
また、SAMSUNG 2233RZ SyncMaster のドライバがインストールされていることも確認してください。

[ケーブルの種類]
3D Visionで立体視するためにはディスプレイのリフレッシュレートが120Hzで出力されなければいけません。
2233RZではデュアルリンクDVIケーブルを使用してリフレッシュレート120Hzを出力しています。シングルリンクDVIで接続すると120Hzでの表示ができませんので、必ずデュアルリンクDVIケーブルで接続するようにしましょう。

[ソフトウェア側の設定]
PCゲームを3Dで楽しむ場合はゲームソフト側の設定を3D Visionに対応するように変更しましょう。
ソフト側の設定では画面サイズをHDサイズに、リフレッシュレートを120(119)にしましょう。これらの数値が3D Visionに対応していないと3D効果は得られません。

4. 立体視

3DVisionでの立体視は以下のような特徴があります。

[視差調節が簡単に行える]
エミッタには視差調節用ダイヤルが備わっているので、ムービーの再生中やゲームのプレイ中に立体の度合いを調節することができます。最適な視差は人によって違ってくるので、例えば展示会等での多くの人にデモを見せる機会では、この視差調節の手軽さは十分に役立ってくれます。

[奥行き間が強い]
3D VisionはRealDに比べて奥行きの度合いが強いように感じられるます。
RealDではオブジェクトがカメラに近すぎてブレてしまう場合でも、3D Visionではそのブレが抑え目になります。そのため、3D Visionでは立体視による目に対する負担が小さくなるメリットがあります。しかし、逆に画面から飛び出てくるようなインパクトのある立体の表現は、RealDほど感じられなくなるといったデメリットがあります。

[映像のうっすらとしたブレがある]
3D Visionではディスプレイ周波数とシャッタースピードが完全に一致していないのか、右目には左目の映像が、左目には右目の映像がうっすらと見えてしまっています。おそらく赤外線で同期をとっていることも原因のひとつとして考えられます。
立体感を崩すほどではありませんが、背景色が暗めだと気になってしまう場合があります。

5. 総評

総合的に見てこのnVIDIA 3D Visionは多くの人にお勧めできる製品です。難しい設定や大げさな機械も必要なく、裸眼立体視のように普通のディスプレイとして使用できなくなることもありません。価格もそれほど高額ではなく、現在所有しているPCが条件にあっていれば、プラス6万円ほどの費用で本格的な立体視を体験することができます。
また、3D Visionでは裸眼立体視とくらべてはるかに品質の高い立体視を見ることができます。そのため立体視をはじめて体験する入門者の方はもちろん、クリエイターやエンジニアの方にとっても3D Visionは購入する価値のあるものに思えます。

現在、3D Visionで対応している液晶ディスプレイはまだ2種類しかありませんが、これからはSONYをはじめ国内外の多くのメーカーが3Dディスプレイを出してくる予定であり、3D Visionもより多くのディスプレイに対応されるようになることが予想されます。それに加え、3D Visionで採用されている3Dグラスを使用したシャッター方式もこれから一般のユーザーに普及され、改良されていくと思われます。このことからも3DVisionは今から手に入れていても無駄にはなりません。

Eyes, JAPANは今年も立体視分野の最前を追い続けていきます。皆様も立体視の波に乗り遅れないようにご注意ください。

 

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